法面の小段が基準線に平行か？レベルに対して水平か？これは、土木3Dモデリングにとって大きな問題です。当社の「Wats-3D小段織面」ソフトでは、水平小段の自動作成もできます。
一般的な道路の法面は、国土交通省が定める前者（基準線に平行な小段）とて設計されるわけですから、そのモデリングさえできれば良いわけです。けれどもそれだと、そうして開発された３Ｄソフトでは後者のレベルに水平な小段に対応した法面モデリングというのが開発不可能です。一からの作り直しにならざるを得ませんから、事実そうしたソフトは存在しない思います。
この違いというのをざっくり図にするとこうなります。
前者（基準線に平行な小段）が左側、後者（レベル水平な小段）が右側です。
ではなぜ、後者のレベルに水平な小段法面のモデリングのソフト開発が難しいのかと言えば、それは、レベルに水平の小段というのは下図のように、肝心な基準線とも干渉を起こすことが多々起こりえるからです。
両者ではそもそものアルゴリズムが全く違ってきますから、この両方共ができるいうのは これはうちだけの技術なんです。日本中探しても、両方できるのはこのソフトしかない思います。
ちなみに、小段がない法面の３Ｄモデリングソフトと言うのは至って容易に作れますので、法面３Ｄモデリングのアルゴリズムの難易度にもし順番をつけるならば、優しい順に
①小段なしの法面
②基準線に平行な小段付きの法面
③レベル水平な小段付きの法面
となるのは確かですが、 このおのおのの間におけるソフト開発レベルの難易度の差というのは恐ろしく大きいと言えます。各各で、全く別物に近い技術レベルの差がある言うのは間違いがありません。